奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)

あのですね。
この本。表紙がとても可愛いんです。そうして某番組でも紹介されてしまいまして。久しぶりにあれやこれや外から情報ほとんど得ず読むこと即決した本です。
でもって、登場人物多いんですわ。物語始まる前に登場人物と住む家が書いてあるんですけどもそれと常ににらめっこが必要で・・
お話はですね、人間模様です。ばらばらな各人の。一言で言えば。でも、さいごに一つの展開がありまして、そこでばらばら各人は一気に集まるんです。そこで思いましたです。・・クライマックスというのは最後にあるもんなんかもしれないけども、この作品の見所はこのクライマックスのためにある。このクライマックスの秒にしてほんの、ほんの一瞬そのために、この作品の各章があって書き出しがあってそれを、あたかも端っこから真ん中にかき集めるように最後の「その時」に向かって行って最後のときに全部繋がる。この作品はこういう話です。脈略・・この作品に限ってはこの言葉は無縁です。