25

NANA―ナナ― 11 (りぼんマスコットコミックス)NANA―ナナ― 10 (りぼんマスコットコミックス)NANA―ナナ― 9 (りぼんマスコットコミックス)NANA―ナナ― 8 (りぼんマスコットコミックス)NANA―ナナ― 12 (りぼんマスコットコミックス)

矢沢あい
NANA
既刊1〜12巻

人様が良しと思うものをあたしも読んでみました。
個人的には重い。
けど読み方によっては非常におかしい。
重く苦しいとと明るく軽いところの差がとてもあってコントラストのはっきりしている漫画。
ぐだぐだ続く終わらない日常よりいいけど、コレすらも終わらない日常であることにかわりはないし、重く苦しいところはとことんそうだし、あたしは、それこそ、とことん考え出したらふか〜くハマる、のが専売特許♡だもんでねぇ、読んでて苦しいよ♧。(はぁ


この作品ではたくさ〜ん、思い通りにならないことで満たされないキャラがたくさんでてきてぶちきれ寸前になっています。
思い通りにならないので、
他人から見た自分を思い描いてそれになり切ろうと演じるキャラ。
心にぽっかり穴が開いちゃって、・・小さいときからそういうの映す「鏡」みたいなもの持ってこなかったからなんでしょ。・・もとあって自分の穴の傷の原因になったものでふたをしたらいい。って思うんだけどそんなもん「覆水盆に返らず」だもの。で、結果ドツボにはまるキャラ。
めんどくさいので他人のことには口出ししないけど、同時に自分自身や自分の背景に対しても耳をふさいで目を閉じてなにもしなくなっちゃうキャラなど。


で、大崎ナナと小松奈々(もう、ファンのあいだでは言わずと知れた名前なんだろうね)はひょんなことでいっしょに住むことに。
ナナはヴォーカリストでカリスマでバンド組んでるんだけど、音楽というよりナナと奈々の自分。のようなことに重点が置かれている。
ナナも奈々も、自分の望む幸せは何なのか、(さんまの歌にあったよな)うすうす気づいている。
その方に行けば陽が差すことも。
でも現実はそうはさせてくれない。
この現実。
2人にとって明るくはないけど悪くはない。
特にナナにとっては、信じていることでもあるので。
ゆえに現実なんて所詮・・などと諦めたり、斜に構えたり、それを捨てて自分のシアワセをつかんで落ち着こうなどとは出来ない。
(構えてくれればいいのにさ)
ナナは特に、レンが居るから夢を諦めることが出来ず振り返えって自分に一番いいものがなにかわかっているんだけど、奈々と仲良くして、なんでも打明けたいんだけど自分で勝手に溝を深くして、ヤスとの中にも壁を作って、孤独になりたくない。って思ってるのにかってに孤独になってゆく。
周りがまたレンのことはレンの問題で仮にどうにかしようとして出来るのはナナしかいないと他人事月並み判断でナナのことを考えもしない。

一方奈々は「ハッピーマニア」のシゲカヨぽいんだけど、奈々はシゲカヨと違って、自分を振り返って現実は違うんだ。子供を育てる親になるよ。とわかって受け入れようとする。でも、これもナナといっしょで見ててとてももろいところを感じる(からこっちも心配だなあたしは)
今後の展開は
だれが「トラップ」になってみんなをはめて、トリガーを誰に弾かせて、この日常を終わらせるきっかけを作るか・・なんてとこなんでしょ。あたしは、トラップはレイラもしくはシンで、トリガーを弾くのはタクミかヤスだと思ってるんだけど。