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オウエンのために祈りを〈上〉 (ジョン・アーヴィング・コレクション)

オウエンのために祈りを〈上〉 (ジョン・アーヴィング・コレクション)

わたしが上巻で中断しております。本

どうも、アーヴィング大好きなんですけど、読んでも大好きなんですけど、細かくて、それも必要なんだと読み終わった後では思うんですけど、読んでいる最中はさっさか進んでほしいと思ってしまうのです。(だから中断中です)


あまり関係がないのですが、映画のサイモンバーチというのがオウエンのために祈りを
の映画版なんですけど、オウエンミーニーの存在がたまらなく愛しくて愛しくて、最後に涙がポロポロ出てきてしまいます。(でも、アーヴィングの映画としては本人が脚本を書いたというサイダーハウスルールが好きなんですが)


オウエンミーニーというのが主人公。
語り手はオウエンの親友ジョン。
住んでいるところは「グレイヴス」エンドでオウエンの父は御影石採掘を営む。
オウエンは小さくてその上声がジョンの祖母に言わせると
ねずみとりにかかって細い首根っこが折れて完全に死んでいるねずみたちを、生き返らせる声。


ジョンはオウエン自身やオウエンの考え方を通して人の生き方、考え方を学んで行き、オウエンを神のような存在だと思う。
オウエンは野球好きで、野球チームに所属するけど、ピッチャーの投げる球がオウエン小さいので、ストライクゾーンに入らない。当然、普通のバットは彼からするとでかいものになるのでいつもバッターボックスに立つだけの、いざ。というときのピンチに強い代打。
ところがある時振っていいぞといわれ振ったバットに球が当たり、球はなんとなんと、親友ジョンのお母さん・・オウエンを心から可愛がってくれても居た・・のこめかみを直撃してしまいお母さんは、即死してしまう。
この時ジョンはオウエンに対して怒りをもとうとするんだけど、オウエンも実は辛いのだと知って、オウエンを思いやり、友情を返って深める。
このあとも、二人に共通の出来事がたくさんあるのだけど、ジョンはオウエンを知って思いやることで、どんどんオウエンを深く深く信じてゆく。(そうして最後へと・・オウエンがジョンにとって、みんなにとって神様に値すること・・繋がるのだったと映画ででは記憶してるんだが)


アーヴィングの作品を観たり読んだりすると、生きていて乗り越えなくてはならない苦しみとか悲しみが、あら捜しが趣味であるかのようにたくさん、しかも面白おかしく出てくる。
まるで、人生苦しみとか悲しみを乗り越えることの連続だといわんばかりに。
そうして、乗り越え方も一流で面白おかしく乗り越えるんだけど、どれもそのことの意味を必ず知ってから乗り越えようとする点で共通するのだとおもう。