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鉄壱智 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

鉄壱智 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

なるしまさんの新シリーズ
まだ、「まだ」1巻目。
鉄壱智は自分に出来ないことをやって、不可能を可能にしてみようと、
水の中に飛び込んでも沈んで魚も逃げなく水底で歩いてしまうので、何とかして泳ごうと努力している。が、ある日親代わりの山の神、夜長彦に、お前は自分が鉄で作った人形だから生きてる人間じゃないので泳げない。とあっさり自己。のようなものを否定されてしまう。しかし、鉄壱智は気が付くと、夜長彦からここからはお前は出られないよといわれていた御山(2人が住む山)の端っこにきていて、ここにも可能になるべき不可能があると気づき、外の世界に出てしまう。―――


同時に友達から借りたなるしまさんの同人誌(最近の)も読んだんだけど、なぜか今回はキャラに萌え♡萌え♡(和風の服装に萌えかも〜)


最近は異世界ものというのはあたしのだいじな十二国記も含めてたくさん氾濫してる。
なるりさんの異世界ものは、無理に異世界と交わろうとしなくて、自分と自分じゃないものの距離を保ったまんま、昔の自分をぶら下げたまんま、いわば「素」の状態で、異世界と関わろうとする。
異世界に同調できなくても、昔を懐かしんだり、誰かに八つ当たりしたり悩まない。無理やり入り込んで友達作ろうとかしない。戯れたりもするけど、居られなくなったのが前世でした。じゃない。
また、距離を測って自分はどうだ他人はどうだ。ってわけでもない。
要するに異世界に深く根をはらないので、根無し草状態だっていう感じ。

だからちょっと冷たいキャラや、上辺だけ楽しそうにしてるけど、ってキャラが多いのだけど、でも大事なものって言うのはちゃんとわかってて、冷たそうにしている分悲しいことがあると読んでいるこっちも悲しくなってしまったりするんだけど、そんなところがとってもいいのです。