映画

日曜日が待ち遠しいを観ました!(面白かった)
不動産会社を営む男の妻と妻の愛人が殺された。
疑われたこの男は無実を訴えるが信じてもらえない。
ここで働く秘書のバルバラ(アルダン)はこの男の代りに犯人を捜そう飛び回るが見つからず二人で探していくうちに犯人がとても身近でとんでもないところから出てきた。
・・というサスペンス。
でも、トリュフォーはこの、フィルムノワールと呼ばれたサスペンスを日曜日が待ち遠しい! (フランソワ・トリュフォー監督傑作選8) [DVD]
茶化したかのように楽しんで、遊んでいる。
もちろん、サスペンスらしく死体を撮ったり、恐怖を与えるような工夫などはされているけどどこをとってもとても楽しそうにみえてしまう。
だいたい、アルダンはとても背が高くて美人なんだけど、役としては離婚をして、元夫と同じ素人劇団で演劇に入っていて(これがあとから非常に重要になる)、中世の男の役みたいなのをやっている稽古の最中この男に呼ばれ、ロビンフット+7人の小人+白雪姫のような格好にトレンチ羽織って、くしゅくしゅブーツのまま「ニース」に入ってホテルに泊まる。
また、わざとピンヒール履いて髪をアップにしてスリットのなが〜く入ったスカートを穿いて坂を歩かせてる。

『日曜日が待ち遠しい!』
フランソワ・トリュフォー '82

最後もカメラのキャップを子供にけらせてあそばせる
あと、思い出したけど、この男の事務所の前をただうろうろ歩かせている(アルダンは笑ってたしかも・・)シーンだけ撮って入れたりしてた。
などと、おおよそサスペンスを楽しんで作っているとしか思えない。
はてなの解説のところにこれはトリュフォーがファニーアルダンの足が好きで、ファニーアルダンのために撮った映画のようだ。と書かれてあった。
それで思い出したんだけど、確か私の記憶では、この歩かせているシーン歩いているとこを入れたいがために歩かせたんだったはず。
やっぱりアルダンの足を見せたいがための映画だったのかもしれない。
でも、その遊び心がとってもたのしかった。
そういえば、その昔、日曜日が待ち遠しいよりも観たのが後になるけど、
白い恐怖 [DVD]
ヒッチコックの「白い恐怖」・・たしかグレゴリーペック(ローマの休日の)とバーグマン(カサブランカ)だったはず・・をみたときのことを思い出した。
ペックが白い色を観ると具合悪くなる男で、バーグマンが医者だったんだけどまず、ペックはトイレの白い壁(どこにでもある白い壁)を見て倒れそうになって、バーグマンの白衣でまた具合悪くなったんだけど、そのときの白の映し方が、本当にペックはこれに具合悪くなって恐怖を感じていますぅーという映し方だった。
ああ、サスペンスに白黒ってとても合うのだなとおもった。



『白い恐怖』
アルフレッド・ヒッチコック '45