なんだか・・

読書敢行
六本木聖者伝説〈魔都委員会篇〉 (双葉文庫)六本木聖者伝説 (不死王篇) (双葉文庫)
大沢在昌『六本木聖者伝説』
ええと、要するに回ってきました。
大沢作品としては強いが、アウトロー的な性格というか性質の少ない人物が主人公である方の作品。
でも、あたしとしてはモテモテのかっけぇー男の子が御曹司で、しかも極秘プロジェクトなのに仲間がみんな強いのでみんな力を合わせて闘おうとするし、その男の子が怪我はするけど深手を負わないのは面白くないのだ。
あたしにコレを貸してくれた人は一言「漫画だ」って言ってたけど、新宿のニューナンブを愛用している刑事は強くて一人で頑張っちゃうけど、仲間はほとんど居ないし。
身体をナイスバディの愛人に換えられた凄腕の婦人警官だって、人に言えないので困難をほぼ一人で乗り越えようとするし。あとサイボーグの女の子もそうだったし、アウトローの刑事もそうだったなぁ(考えると結構読んでいる。)
要するになんだか登場人物の精神的な強さというか踏ん張りどころが少ないのが寂しかったのだった。(御曹司だし)


それに対して
血塗られた神話 (講談社文庫)
新堂冬樹『血塗られた神話』
新堂冬樹の作品もそう考えると読んでいる部類に入るけどこの人の作品で特徴的なのは食べ物に対する表現。
吐き気がしそうな胃に食べ物を押し込んだとか、二日酔いで具合が悪くてしょうがないのに食べたとか、送られてきた人間の肉にゴキブリがたかっていたのを観て食べたものを全部戻したとか、なんだか食べ物がまずそうで、そうではない食べ物に対するシーンでも、後々壮絶な死に方をする男と入って食べたりするとか、食べることの原点は味わうではない。と考えてしまえるようなのだ。
この作品がデビュー作とは思えないほど、読み応えがあるのだけど、壮絶さはこの後の作品がすごい。
それにミステリー仕立てで最後に思わぬところから主人公をねらおうとした奴が出てくるんだけど、それがとってもあっけない人物であっけなく終わる。犯人探しというよりむしろその背後の関係とか主人公がみみっちいと思いながらも追っている女性に対して重きが置かれているんだけどこの辺もこの後の作品の方が濃いの。
やっぱり新堂冬樹の原点という意味ではデビュー作っていってもいい作品だといえる。
そうして・・
(まだ読んだよ)


あと仕事関係のパンフレットをちょこっと読み。
のだめカンタービレ(14) (KC KISS)
二ノ宮知子 『のだめカンタービレ』 14巻
のだめの周辺がまた面白くなってきそうなので次が楽しみ。
千秋センパイ好きなんだけどやっぱり、のだめに頑張ってほしいもの。
(黒木くんも千秋センパイも変態の森に今後ふか〜く入っていくともっと面白いんだけど)フランス編もいいけど早く日本編にならないかなぁ。でも、話の筋上日本編に行くということは学校を出るということで、そうなるとのだめは独り立ちしなくちゃなんないって事でどうなっちゃうんだろう(ぎゃほ



ところでbyond the sea が自動車のCFで流れてて、この曲はスタンダードな曲なんだけど、歌っているのは絶対ボビー・コールドウェルだと思って探したら歌っていたのねやっぱり。
ブルー・コンディションこの人の声はなんだか耳に心地よくっていいのです。
もしかしてAORが好きなのかもと思って聴いてもみるんだけど、たしかにTOTOもクリストファークロスもマンハッタントランスファーも好きだけど、これほどではないような気がする。
そして、なぜか本当にへんだけどHeart Of Mineを聞くとああワイキキビーチねと思ってしまうんだけどこれは、AORといわれるミュージシャンの人の曲を集めたジャケットから考えると、突拍子もない発想でもないか・・


それから本といえば、そういえば、ハチクロ読んだんだ。。
あんまり良く良さがわかりませんでした。全員が片思いというのはアニメのこの作品の触れ込みであったけど、どっちかって言うとそこに重きが置かれているというより、それこそ解決をしたり裁いてゆくことなく、誰ともなく保留をして溜まる(貯まるではない)日々の姿ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)なんだよな。
最新刊ぐらいで漸く誰かが抜けようとしてたけどこの作品の筋から行くとちょっと違うような気もするし。
やっぱり、人物が人物の思いだけを吐いて溜めるという性格の作品だとストーリーの展開が遅いというかないということなんだよな。でもそこが面白いとか感じると面白いんだよねぇ