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悪の華  新堂冬樹 『悪の華


イタリア人の父と日系イタリア人の母を持つガルシアは父と同じシチリアのマフィオゾであり、マフィオゾの基本がそうであるように、掟に背くものは仕返しをされないように血の一滴も残さず殺すのをためらわない。
同じファミリーのマイケルに父を、祖母を、妹を殺されたガルシアは復讐のためお金を稼ごうと叔父を頼って来日し、片桐というヤクザに殺しを依頼される。


最近個人的にはまっている作家。

新堂さんの、飛ぶものは飛ぶ。散るものは散る。出る欲望は出す。生きとし生けるもの、省略などは出来ない。やるなら徹底的にという、徹底した表現にとても最近惹かれてます(ふふ
日本人のスナイパーとかアメリカの軍関係者とか、警察官、自衛隊出身者、SP、特殊訓練を受けている人など、射撃に長けている人はたくさんいると思うし、さまざまな小説で使われてるんですけど、日系イタリア人でマフィオゾ・・きたなぁと思いました。
血には熱いし、掟にも厳しいマフィオゾであるがゆえに・・それしか見えないので・・
最後のどんでん返しがカウンターで・・いっぱつ食らわされた・・って感じ。