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- 作者: 新堂冬樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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「極北の王者アダムの生涯」
クマ王とまで言われたグリズリーは実は人間に拾われて(それも、人間が親を殺してしまったからなんだが)人間手の中で幼少期を過ごすが、人間の勝手な解釈で自然に突然返る事になった。
だから生きる術を文字通り必死で覚えてクマ王となるんだけど人間が勝手にテリトリーに入り、怒りを誘うようなことをしたために誤解を受けて殺される。という話。
殺すのが昔このクマ王が「アダム」と呼ばれていて人の手で飼われていた時に、
命を助けられた少年であったのでちょっとじ〜んと来た。
でも、あたしの場合、やっぱり思ったんだけど・・「キタキタ!新堂節」って。
だって、そうやって野生で、一頭で生きていく術を見に付けてアダムもあとの話のシーザーも種類が動物っていうだけで、新堂作品のマフィアモノにとっても酷似しているんだもの。
しかも、野生である分血の絆も濃い。闘争本能も戦闘能力も強い。おまけに作者が動物の生態に詳しいということでそれらを表すが如くの生態が随所にちりばめられていて
、動物モノのほうがしっくり行く部分も(新堂節が)有ったりすると思うもの。
もしかして新堂センセの作品の原点ってここなの?ってちょっと思ったのだ。