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花より男子 完全版 1 (集英社ガールズコミックス)花より男子 完全版 2 (集英社ガールズコミックス)花より男子 完全版 4 (集英社ガールズコミックス)
花より男子』/神尾葉子

最近日曜お昼ごろ放映されているらしい・・・台湾版で実写版だそうで・・
韓流を超えるか華流・・なんていわれているそうだ。
ってわけで来てしまった「責任読書」チーム。
でもって原作忠実。とのこと。

最初・・ホントに最初の頃はギャグ強くって、牧野ものすごく強い女だったんだけど、
道明寺司と花沢類の間に入るようになって、他の男からも言い寄られたりだまされたり、もまれたりして、巻を重ねるうちに「恋愛色」濃い感じになって行くんだよ。
でも特徴としてそんなに揺れない。
第一、道明寺に迫られても「わからない」と答えるし嫉妬したり、一応、花沢類のほうにフラフラしたり揺れたりもするけど、「恋愛中心」のコミックというところまで行かない程度だし、わからないといっても、じゃああたしは誰が好きなの?ってそれを測って疲れるまではいかない。
どっちかっていうとこの辺の時代のコミックのいいところを
ぜ〜んぶとって付けてるって感じです。


真っ直ぐな少女なんだけど、自分が誰を好きなのかということに対しては自分の気持ちに素直になれない牧野つくし。
このつくしが好きな男のタイプに二つ有って
というより、この作品の「レンアイ」というべきもののタイプには二つ有るということだとおもうけど。。。
一つは道明寺司のタイプで
思いの強さが独占欲になって出てきてて、屈服しないためにつくしに負担を掛けさせるほど、強い押しで迫る。
もう一つは花沢類
人に思いを伝えて押し付けることだけが愛じゃない。というタイプ

ときめき。という点で行くとやっぱり強くて輝いている方に惹かれるって所から道明寺の方に行っちゃうし結局つくしは道明寺を選んだんだけど、
最終的に花沢類の癒しとかいるだけで空気のようなタイプをレンアイとは言わなかったわけだ。あたしはどっちもレンアイとして成立するとおもうんだけど・・
しかも花沢は初恋の女性との間も会えば、いつでも、やけぼっくいに火が・・の状態になるという風にいちずけているんだけど、花沢をもしくは花沢も、女にとって都合のよい男的な立場にしか置いてないような感じもしてなんかその位置づけがちょっと寂しかったかなぁー


ところで、読んでてこのつくしの中途半端な「揺れ」がじれったくて先を読まなくては気がすまなかった(帰着点がどこなのか知りたくて)んだけど、同じくじれったくて先を見たくなる韓国ドラマもじれったさという部分では共通してるけど、「真実の愛は一つ」という信念に基づいたところで社会や身体上の障害の乗り越えで展開してゆかないという点で違うじれったさを感じました。
あと絵。コミック全36巻7年とか8年とかかかっているんでアシスタントさんとか替わられているんでしょうか
初期のころは動物のお医者さんに近い絵
中頃がのだめっぽく
終わりごろは絵柄もナナでつくしがずいぶん細くて小さい女性に描かれている・・っていう風に追っていくのもまたたのしかった。


タイガー & ドラゴン DVD-BOX

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よーやく全部見終わりました!
タイガー&ドラゴン

面白いものはとって置かず、ONTIMEで見ないとあとで大変な思いをしなくてはならないというのを痛感・・そして反省。


それにしてもクドカンはやっぱり面白いだす。
きっと自分が面白いとこの人の作品を思うのはやっぱり「オチ」なんだと思う
作品の部分部分に自分を落とすように、「ナルホド」「アハハ」「なんだよぉーチクショォー」
と反応してゆくんだよねぇ。
自分の面白ツボに作品がはまっているんだとおもうけど。


今回の反応ツボは、落語とヤクザということで、そのココロはもちろん「オチ」と「ミエ」だ。
ココロで思っていないことも対面とかその人のことを思ってデカイことを言った、意地はったり、ウソついたりして見得良くするんだけど、それが最後に周りの人がわかることによって反応しちゃうんだよね。


長瀬君はとってもこういう役似合っているんだけど、でもそれはきっと「長瀬智也」っていう植え付けられたタレントのイメージを想定してつくった部分が多分にあるってことで、本に対して俳優さんが別人になりきって演じるのではなく、つくられてある意味自然になった「長瀬智也」をそこで見せきる。のような気がしている。
本のほうから近寄っているって言うか。どこか本人のイメージの雰囲気を醸し出してもOK。というような。


それと笑福亭鶴瓶西田敏行
いいなぁ。ものすごくいい味でてて。
西田敏行の毎回の古典も面白かったけど、
特に最後のほうで鶴瓶が息子の落とし前付けに行ったので高座に上がれなくて代役に立った鶴瓶のあの話し方「ヤクザ」だったり「落語家」だったりって雰囲気あってとってもよかったなぁー。あの続きがとっても聴きたくなってしまいました